長野ヒデ子/作 童心社
1993年

あなたが うまれた日のこと・・・
よてい日をすぎたので おかあさんは にゅういんしたの。
うんどうのため びょういんのなかを さんぽしたのよ。
おおきなびょういんのなかには、いろんなところが あるの。
おひるねも シャワーも したのよ。 おとうさんも いそいできたわ。
そして とうとう・・・
予定日を過ぎても、赤ちゃんが生まれないお母さん。病院に入院します。検査の結果は良好。でも陣痛は来ないので、大きいお腹で病院中を散歩します。外来棟には、いろんな患者さんがいます。お昼には、同じ病室のお母さんたちにはげまされ、また散歩。階段を上る途中、お腹が痛くなり始めます。お父さんも仕事から駆け付けます。お父さんも分娩に立ち会って、二人でがんばり、元気な男の子が生まれました。お母さんになったのです。
初めてお母さんになる人の、どきどきとそわそわ、幸せそうな気持がページから伝わってきます。長野さんの絵は、ほっこり温かみのある絵です。赤ちゃんを産むことは、きっととっても大変で、でもすばらしい体験なのでしょうね。小さい産婦人科で産む人、大病院で産む人、自宅でお産婆さんにみてもらって産む人、みんな赤ちゃんの幸せをねがいつつ、お母さんになる日を迎えることと思います。そんなお母さんになった日の気持ちを、この絵本を通して、お子さんに伝えるのもいいですよね。
長野ヒデ子さんは、1976年に『とうさんかあさん』でデビュー。ずーっと、あたたかくほっこりする絵を描き続けています。読んでいて安心する絵本です。『おかあさんがおかあさんになった日』には姉妹編に、『おとうさんがおとうさんになった日』、そして『おばあちゃんがおばあちゃんになった日』もあります。赤ちゃんが生まれると、周り中みーんなが幸せになるのですね。