いとうひろし/さく ポプラ社
2001年

ルラルさんは、まいにち しばふのにわの ていれを します。
だいじな にわには、だれも いれません。パチンコで おいだします。
ところが あるあさ、 だいじな にわに まるたのような わにが ころがって いたのです。
ルラルさんは、ひげをはやしたメガネのおじさんです。庭を大事にするあまり、庭に入ってくる動物たちを得意のパチンコで追い払います。でも、わには危ないので、パチンコは出さずに、様子をみることにしました。わには、芝生がお腹をちくちくするのが気持ちよくて、転がっていたのです。真似したルラルさんも、気持ちよくなります。
まさに、春のぽかぽか陽気にぴったりの絵本です。いとうひろしさんの、てんてんが描かれた芝生は、ほんとに気持ちよさそう。パチンコで追い払うなんて、ちょっといじわるおじさん?と思われるかもしれませんが、ルラルさんは、庭を大事に思っていただけなんです。でも、わにのおかげで眺めるだけではない芝生の庭の楽しみ方を知って、考えが変わります。そうですよね、あったかーい日に芝生にみんなで寝転ぶ。なんてステキな春の過ごし方でしょう!でも、実際芝生に寝転ぶとちょっとちくちくがイタイと、あおぺんは思っています。
ルラルさんのシリーズは、2023年現在で9冊あります。このおじさんが気になったら、ぜーんぶ読破してください。いとうひろしさんの絵本は、独特の「間」がある絵本だなーと常々思っています。