なかがわりえこ/文 おおむらゆりこ/絵 福音館書店
1964年

ゆうじが、たからものの ひこうきを、 きつねの たからものの そらいろのたねと とりかえっこしました。
にわに そらいろのたねを うめて、みずを かけると、つぎのひ、ちいさな そらいろのいえが でてきました。
そらいろのいえは、すこしずつ おおきくなって、どうぶつたちが、あつまってきました。
ゆうじと、ともだちも そらいろのいえに はいりました。
空色のタネから生えた家は、どんどん大きくなっていきます。みんなが家に入れます。ところが、きつねがやってきて、ひこうきを返すから家を返せと言うと、みんなを追い出します。どんどん大きくなった家は、花びらが散るようにくずれて。なくなってしまいました。あとには、きつねがのびていました。やっぱり、友達にいじわるしちゃいけませんね。
大きくなって、みんなが入れるお城のような家になったところも、ステキですが、あおぺんは、そらいろのタネをうめた次の日、土からにょっきり小さい家がはえてきているところが好きです。「家がはえた!」とわくわくします。よくよく見ると、この絵本にはそらいろのタネは描かれていないので、一体どんな形のタネなんだろうなーと、いつも思います。春になると、この絵本を思い出すのですが、いつも同僚に先をこされて、あおぺんは、おはなし会で読んだことがありません。春の定番絵本です。
作者の大村百合子さんは、結婚して山脇百合子さんになっているので(ユーミンみたいな感じです)、ほとんどの作品は、図書館では山脇さんの棚にあります。でも、『そらいろのタネ』は、大村さん作品でちょっと困っちゃいます。何冊も複本があるので、分けて置くのもひとつの手です。お姉さんの中川李枝子さんとの共同作品は、『ぐりとぐら』『いやいやえん』などたくさんあり、あおぺん世代のバイブルです。山脇さんは、2022年残念ながら亡くなりました。すてきな作品をたくさんありがとうございます。