『王さまと九人のきょうだい』


赤羽末吉/絵 君島久子/訳 岩波書店

1969年

イ族のとしよりのふうふが、子どもをのぞんでいました。あるとき、池の中から、白いかみの老人があらわれると、おばあさんに、ひとつぶでひとり子どもがうまれる丸薬を、九つくれました。

そうして生まれた九人のあかんぼうは、「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」という名をもらい、一ぺんに大きくなりました。

大きくなった九人は、王さまの無理難題に立ち向かいます。中国の民話。


なんとも、奇想天外なストーリーの昔話です。日本でも、おじいさんとおばあさんが、子どもを欲しがることは、よくありますが、丸薬で子どもが、しかも九人も生まれるという驚き。実際この老夫婦も、途方にくれてしまいます。が、そこは特別な子ども達。あっという間に育ちます。

九人兄弟の名前もかわっていて、なんでそんな名前?と思いますが、名前通りの特徴を持った兄弟は、それを生かして、王さまの投げかける難題を潜り抜けるのです。それにしても、ぶってくれ、切ってくれ、とはすごいです。

ちょっと長めの絵本なので、おはなし会での読み聞かせには、あまり向かないのですが、小学生なら聞いてくれそうです。家で寝る前に読んであげるのもよいと思います。ただ、わくわくして、すぐには眠れなくなるかもしれませんね。

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