シャーロット・ヴォーク/作 小島希里/訳 偕成社
2003年

ひろい にわの すみっこの、せまい くさむらに ちゃいろい こねこが すんでいた。
がりがりの やせっぽち。 みみは くろく よごれていて、けは ぼさぼさ。
ある さむい よる、おなかを すかせて くさむらに こねこが もどると、おいしそうな えさが あった。
つぎのよる、えさの となりに おんなのこが いた。
「はじめまして。わたし、テレサよ」
テレサは、毎日おいしいものを持って、必ずこねこに会いに来ます。そして、こねこに「ジンジャー」という名前をつけました。ちょっとずつなかよくなる二人。そして、とうとうジンジャーはテレサのうちの子になります。野良の子ねこが家ねこになるまでを、ねこと女の子のそれぞれの目線で描いています。ねこ好きとしては、ごはんが食べられないがりがりの子ねこなんて、もうつらいです。やさいしい女の子テレサにありがとう!という気持ちで、ジンジャーのしあわせにひと安心です。作者のヴォークさんのねこも、庭のすみっこに住んでいたそうです。この作品の前に『ねこのジンジャー』という大きくなったジンジャーのところに、子ねこがやってくる絵本もあります。