『ダイアナと大きなサイ』


エドワード・アーディゾーニ/ 作  あべきみこ /訳 こぐま社

2001年

ある冬の夕方、ジョーンズさん一家が家でくつろいでいると、ドアがゆっくりとあいて――大きな大きなサイが入ってきました。

もののわかった子どものダイアナは、「このサイは、ひどいかぜをひいているのよ」というと、暖炉のそばにサイをねかせ、たくさんの薬とバターつきトーストをあげました。

動物園から銃をもった男が3人きても、ダイアナはゆずりません。庭の物置にサイをつれて行きました。

年月がすぎ、ダイアナは女学生に、女性に、中年の婦人になりました。サイも同じように年をとります。

もしあなたの運がよかったら、夜おそく年とった女の人が、年とった白いサイとさんぽしているのを見かけることができるかもしれません。


どうしてサイがダイアナの家に来たのか。サイがトーストを食べ続けていいのか。そもそも家でサイを飼えるのか。そんなことは、どうでもいいのです。このものがたりは、ダイアナとサイがお互い幸せに、おだやかに暮らしている、それが全てです。変わりゆく世界の中にも変わらないものがある。そんなすてきな物語をつむぐことができるのが、子どもの本の世界だと思います。子どもからお年寄りまで、手に取ってほしい絵本です。

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