『ざぼんじいさんの かきのき』


すとうあきえ/え 織茂恭子/絵 岩崎書店

2000年

ざぼんじいさんの かきのみは、すごくあまい。でも、いつも みんなにみせびらかして、ひとりでたべます。

となりにひっこしてきた まあばあさんが あいさつにいくと、「どうですか おひとつ」と、ざぼんじいさんが かきのへたを さしだしました。

「まあ、りっぱなへた」へたをもらった まあばあさんは、へたを こまにして、こどもたちと たのしくあそびました。

それをみた ざぼんじいさん。もうへたはやらんと、かきを ぜんぶ かくしてしまいました。

へたを もらいにきた まあばあさんに、ざぼんじいさんは にかっとわらって、かきのはっぱを さしだしました。

「まあ、ありがとう」まあばさんとこどもたちは、はっぱをひろうと、にわではっぱあそびをしました。


さてこの後も、葉っぱを隠したじいさんから今度は枝をもらったまあばあさんは、たき火でパンを焼き、それを見たざぼんじいさんは、とうとう勢い余って枝を切るのと一緒に柿の木を切ってしまいました。いじわるばっかりすると、自分に帰ってきてしまいます。でも、まあばあさんは心の底からプラス思考の人。ちゃんといいことを考えてあげました。

桃栗3年柿8年。長いこと待たないといけませんね。このひねたざぼんじいさん、隣に引っ越してきたのがおおらかなまあばあさんで救われました。ん?でも、隣がまあばあさんでなければ、対抗して柿の木を切ることまではしなくてすんだのでは?いずれにせよ、ざぼんじいさんはこの後の人生、楽しく過ごせるはずです。切られちゃった柿の木には、気の毒なことでした。

ところで、ざぼんってなんだろう?

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