『おちゃのじかんにきたとら』


ジュディス・カー/文と絵 晴海耕平/訳 童話館

1993年

ソフィーと おかあさんが だいどころで おちゃに しようとしていると、げんかんのベルが なりました。

そこに いたのは おおきくて 毛むくじゃらの しまもようの とら。

「ぼく とても おなかが すいているんです。おちゃの じかんに ごいっしょさせていただけませんか?」

おかあさんが サンドイッチを すすめると、 トラは おぼんのうえの サンドイッチを ぜんぶ のみこんでしまいました。

そして、パン、ビスケット、ポットのぎゅうにゅう、おちゃも ぜんぶ のみこんでしまいました。そのあとは、とたなや れいぞうこの たべものや のみものを ぜんぶ たいらげ、「ありがとう」と かえって いきました。

おかあさんは、こまって しまいました。


ソフィーとお母さんは、帰ってきたお父さんのアイデアで、レストランに行き、おいしいごはんを食べました。次の日の買い物では、大きなタイガーフードの缶詰(そんなものがスーパーに!)も買いましたが、とらはもう来ませんでした。

なんと傍若無人なとらでしょう!最初こそ、お行儀よくあいさつして、テーブルについていますが、食べ物となるとあっという間にぺろりです。そりゃあ、とらですから当然大食いなんでしょうけれども、家にある食料をぜーんぶ根こそぎ、水道の水まで全部(!)飲んでいくなんて、強盗レベルです。

でも、その間もソフィは、とらの毛がわに頬ずりしたり、うっとりと眺めたり、しっぽをなでたりしているんです。まあ、気持ちはわかります。ねこよりは、毛が硬いと思いますが(違うのかな?)、ねこ科のしっぽはホント魅力的。

このおそろしいお客さまは、日々いろんなご家庭のお茶の時間を荒らしているのでしょうか。イギリスには、おそろしい客がいるものです。インドの、じゅうたんになりたい謙虚なトラとは違い、かなり強気なとらです。うーん、若いのかな!

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