『いろいろへんな いろのはじまり』


アーノルド・ローベル/作 まきたまつこ/やく 冨山房

1975年

ずっとむかし、いろのない はいいろのときが ありました。

あるまほうつかいが、 あおいろを つくりだしました。すべてが あおいろに なりました。だんだん みんな かなしいきもちに なりました。

つぎに まほうつかいは、きいろを つくりました。なんでも みんな きいろに なりました。まぶしくて めが へんに なりました。

そして、あかのときは、みんな おこりっぽく なりました。

まほうつかいは、まいにち まいにち いろを つくりました。


灰色の世界に初めて青が塗られた時、画面がぱっと楽しくなりました。でも、建物も地面も人もなにもかもが青色一色になってしまうと、結局色が変わっただけで、灰色の世界と変わりません。まして、黄色一色や赤一色なんて、たまりません。でも、新しい色ができると、みんなこぞってその色を使いたくなってしまうのですね。やがて魔法使いがもっといろんな色を作り出すことで、幸いにも色々な色の時がやってきます。色の始まりには、いろいろ変なことがあったよというおもしろい発想の絵本です。

もし世界中が一色だったら。うーん、まだ灰色一色がいいような気がします。赤一色の世界なんて耐えられません。緑はいいかな、と思いましたが、人の顔が全員緑って・・・無理です。ああ!三毛猫も存在しないなんて。色のある世界ってスバラシイ!みなさま、色をいろいろ楽しみましょうね。

ローベルの絵本は、一見地味なのですが、読むとほんとおもしろいので、ぜひぜひ、子どもからお年寄りまでおすすめです。

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