長谷川摂子/作 ふりやなな/画 福音館書店
1985年

ともだちを さがして、ちいさな じんじゃまで いった かんた。 だれも いないから、おおごえで めちゃくちゃの うたを うたった。
すると かぜが ふき、「こっちゃ こい」という こえが、きの ねもとの あなから した。
あなに すいこまれた かんたは、おかしな みための さんにんぐみに あそぼうと さそわれた。
かんたは、でたらめの歌「めっきらもっきらどおんどん」をきっかけに、異世界にひきこまれた。そこにいたのは、妖怪三人組。キツネ面の「もんもんびゃっこ」、赤い髪をなびかせ空を飛ぶ「しっかかもっかか」、福々しいおじいさんの「おたからまんちん」。かんたは、三人組と遊んで歌って食べた。でも、夜になり寂しくなったかんたは、「おかあさーん」と叫んでしまい、それをきっかけにもとの所へもどってしまった。もう一度あの三人組に会いたくても、もうかんたには、でたらめの歌「めっきらもっきらどおんどん」は思い出せなかった。
夏の神隠し。大人から見たらとても危なっかしい出来事でも、子どもの目線から見たら、とても楽しい出来事。実はあおぺん、実話怪談が好きです。世の中、わからないこともたくさんあって、そこが面白いと思っています。でも決して、自分で体験したいわけではありません。子どもの頃は本当に怖がりで、『耳なし芳一」のお話しを聞いて1年くらい、夜眠れなくなりました。でも、子どもにとって、「コワイ」と感じなければ、異世界で妙なモノと楽しく遊ぶというのは、わくわくすることかもしれません。
『めっきらもっきらどおんどん』は、そんな子どものわくわくがつまった絵本です。夏のおはなし会に向いています。今の時代だと、ちょっと長目かもしれませんが、ぜひ、4,5歳くらいから上のお子さんに聞いてほしいです。大型絵本もあるのですが、最後の方に、絵本をタテにして読むページがあるので、大型絵本では、力技になります。読み手さんは二の腕をきたえて、夏に備えましょう。
『きょだいなきょだいな』のコンビによる絵本です。