『とうさん まいご』


五味太郎/作・絵 偕成社

1983年

とうさんと デパートへ

ぼくが おもちゃを みているうちに、とうさん まいご

あ、いた いた とおもったら、ちがう ひと

あ、あの ぼうし! とおもったら、 マネキン

あ、あの くつ! とおもったら、 ぜんぜん ちがう ひと


ぼくが、デパートで迷子になったとうさんを探します。とうさんの恰好は、背広にネクタイに帽子。絵本のページが切り抜きのしかけになっていて、そこからのぞく帽子やネクタイ、くつをみたぼくが、あ、とうさんだ!と思って近寄ると、次のページで全然違う人が現れます。デパートのいろんな売り場に、とうさんに似た人がいっぱい。ぼくは、迷子のとうさんを見つけられるかな?(や、ホントは、ぼくが迷子なんだけどね。そこは言わないお約束。)

五味さんのしかけ絵本は、シンプルなのにとっても効果的。楽器売り場では、ピアノの下からのぞくくつ、家具売り場では、戸棚のあいたスペースからのぞくネクタイといった具合に、デパートの中の様々な場面が生かされています。ようやく、とうさんを見つけた!と思ったら、そこはすれ違うエスカレーター。実に効果的です。

五味さんのしかけ絵本シリーズは、おはなし会でも絶対うける安全確実な絵本。6月の父の日の近くには、『とうさんまいご』は図書館でも争奪戦が起こる大人気絵本です。他にもっと熾烈な争いになるのが、クリスマスがテーマの『まどからおくりもの』。春の『きいろいのはちょうちょ』も人気です。未読の方いらっしゃいましたら、ぜひ図書館や書店でページをめくってみてください。


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