『ねずみくんのチョッキ』


なかえよしを/作 上野紀子/絵 ポプラ社

1974年

おかあさんが あんで くれた ぼくの チョッキ

「いい チョッキだね ちょっと きさせてよ」  「うん」

すこし きついが にあうかな?


小さなねずみくんにぴったりの赤いチョッキ。ねずみくんより大きい動物たちが、次々と「きさせてよ」といって、だんだんのびていきます。あひる(多分)→さる→オットセイ(かな?)といって、最後にはゾウがチョッキを着ます。そりゃあ伸びますよね。びよーんと。それをみたねずみくん、しょんぼりと伸びたチョッキを引きずって帰ります。でも、ちょっと安心。最後の奥付の上に、ゾウの鼻のチョッキブランコで遊ぶねずみくんがいます。

みんな悪気はないんですが、あんなに小さいチョッキを無理に着ちゃあいけないと思うんですよね。あおぺんなんかは、マジメな子どもだったので、きっと子どもの頃この絵本に出会っていたら、「みんなひどい」と思っていたでしょう。でもそこは絵本なので、みんなに楽しく聞いてもらえるように読めたらいいなあ。大型絵本もありますし。

ねずみくん絵本は、大人気でシリーズがたくさん出ています。みんな、楽しく読んでくれているんでしょうね。


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