『おにぎり』


平山英三/ぶん 平山和子/え 福音館書店

1981年

ごはんを たいて

てのひらに、みずを つけて

しおを つけて

ぎゅっ。


あつあつご飯を炊いて、梅干しを真ん中に入れて、ぎゅっ、ぎゅっとにぎったら、真っ黒く光るのりをぐるっとまいてできあがり。お弁当に入れていきます。

写真のような表紙のおにぎり。三角おにぎりです。握る人は手だけが出てきます。あおぺんのイメージですが、白い割烹着を着たお母さんじゃないかなーと思います。もはや、ジェンダー平等の時代なので、ファンキーなお父さんがにぎっても不思議はないのですが、すみません。昭和の生まれなもので、なんとなく梅干しおにぎりを作るのは、割烹着のお母さんだなと思うのです。いや、実際のあおぺんの母は、割烹着は着てませんでしたよ。

この幼児絵本の『おにぎり』は、そんな郷愁をさそうおにぎりです。新米の時期になると、ああ、おにぎりだなと思い出すのです。


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