『もこ もこもこ』


谷川俊太郎 作 / 元永定正 絵 文研出版

1977年

しーん

もこ

もこもこ にょき

もこもこもこ にょきにょき

ぱく


しーんとした紫の地平線。そこにもこっとしたものが、もこっとでてきます。次のページでは、もこの隣ににょきっとちびきのこ型のにょきが出てきて、両方ちょっと大きくなったところで、もこがにょきをぱくっと。その後もどんどん展開していきます。

あおぺんは、本書は読み聞かせしたことはないのですが、同僚がおはなし会で読んだら、小さい子が泣いてしまったそうです。そんなに怖いかなあと思っていたのですが、改めて読んでみると、ちょっと怖いかも。平和ににょきにょきしていたにょきが、突然もこにぱくっと食べられてしまうわけですからね。その後も、もこからつんと出たものが、ぎらぎらとふくらんで、両者破裂してくらげ状になってしまいますし。ある意味怖いかもしれない。You Tubeに作者の谷川さんの朗読がアップされていますが、やっぱりなんだか怖い。

元永さんの想像力もすごいですね。元永さんおひとりの作品の『ころころころ』(福音館書店)の方は、赤ちゃんおはなし会で読んでも泣かれません。『もこもこもこ』は、小学生くらいの方があっているのかもしれませんね。


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