『まっくら まっくら』


いちかわけいこ/文 たかはしかずえ/絵 アリス館

2006年

はこの なかを のぞく。 まっくらまっくら。 なかみは なにかしら?

へやの なかを のぞく。 まっくらまっくら。 だれが いるかしら?

だいどころを のぞく。 まっくらまっくら。 だれかいる。

ちゅうちゅうなくのは・・・


しっぽをぴんと立てて、口をぎゅっと結んだねこが、家のなかのあちこちをのぞいて歩きます。でも、ねずみを見つけて追いかけ回したら、怒られちゃった。(夜だからね)外に出されて、まっくらまっくら。さて、これから向かうのは。

ねこの表情が、なんとも言えません。シンプルに描かれているのですが、そのねこ感がすばらしい。好奇心にみちあふれたねこの様子が、とても魅力的。でも、顔もいいんですが、おしりもいいんです。しっぽをぴんと立てた後ろ姿に、おしりのバッテン!ああ、ねこだねーと、ねこ好きならちょいっと手にとってしまう絵本です。

うちのこも、よくしっぽを立てているので、おしりがよく見えます。ああ、ごきげんさんね。と嬉しくなりますが、「遊んで!」の印でもあるので、忙しい時はちょっと困りますね。


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