『でっかいぞ でっかいぞ』


内田麟太郎/脚本 田島征三/絵 童心社

2004年 12場面

くりのみを みつけた リス。 「でも まて、まて」 リスは、くりのみを そだてて おおきなきにして どっさり くりを とることに しました。

たのしく うたを うたいながら くりのみを うめていると、ウサギが きて、「えー、そんなの つまんない。」と いいました。

つぎのひは サルが きて、「ほりかえして、いま、たべちゃえ」と いいました。

つぎのひは クマが きて、「ほう、えらいぞ。いいものを やろう。」というと、みごとな うんちを 「こやしになるぞ」と おいていきました。


内田麟太郎さん。時々衝撃的な作品を披露してくれる、気になる作家さんです。そこへ田島さんの力強い絵。あおぺん、秋の一押し紙芝居です。

リス、たくさんの栗の収穫を目指して、毎日へんてこな歌を歌いながら作業をします。それを応援してくれたのが、クマ。「ききめ たちまち きょうりょく  うんち」を置いて行ってくれます。ちょっと、驚きながらもこやしとして、土にすきこむと、なんとなんと、地面がもこっもこっとして、なんとびっくり!「でっかいぞ でっかいぞ!」

毎年秋になると、おはなし会で読んでいます。へんてこ歌も出てくるし、会話主体で進むし、「ももももも」とか「でっかい うんち」なんてセリフもあるし。力いっぱい演じる紙芝居です。毎年毎年読んでいたら、昨年、子どもと一緒に聞いていてくれたお母さんに「面白かったです!」と言ってもらえました。嬉しいです。この面白さが伝わって!

残念ながら、現在品切れ重版未定。こういうユニークさに目がない方、ぜひ図書館で探してください!


コメントを残す