『ちいさなふたりのいえさがし』


たかおかゆうこ/さく 福音館書店

2020年

おおきな くるみのきの したの ちいさなくるみのいえに、 ちいさなおじいさんと おばあさんが すんでいました。

はる、ふたりが かわに みずを くみにいって かえってくると、おおきな ひょうで くるみのいえが こなごなに こわれていました。

ふたりは、かごに にもつを つめると、あたらしい いえを さがしに でかけました。

たんぽぽの わたげに つかまって ついたのは、いちごばたけ。そこで、いちごを いえに しました。でも、 あつくなると いちごの いえは ひしゃげてしまいました。

つぎに ついたのは、すいかばたけ。 すいかを くりぬいた いえは、まどもあり、へやも たくさん。でも、すいかが ずんずん おおきくなって われてしまいました。


小さなおじいさんとおばあさん。家を探して歩きます。いちごの家はとってもかわいい家でした。すいかの家は、3階建てのとっても楽しい家でした。その後の、りんごの家は木にぶらさがった家。でも嵐でりんごが飛んでしまい、川にぼっちゃん!りんごの舟でたどり着いたのは、もともといたくるみの木の下でした。季節は秋。木の下にはたくさんのくるみが落ちていたのです。やっぱりふたりの家はくるみが一番。

果物の家はとてもかわいいし、おいしいし、ジャムもできますが、やっぱり生もの。長くは住んでいられません。その点くるみの実は中身はパンになるし、殻は固くて安全です。(でも、大きなひょうにはご注意)他の家よりちょっとこじんまりとしていますが、小さくたってすてきな家です。

なぜ、主人公がおじいさんとおばあさんだと、安定感があるのでしょう。今以上のものを求めないので、日常のすばらしさが感じられやすいのでしょうか。これがもし、大家族の家探しだったら、違った展開になってしまいそうです。「小人」たちは、いろんな家に住んでいます。人の家に借りぐらしとか、ふきの下とか、ひきだしとか。でも、このおじいさんとおばあさんの家が、一番小さいんじゃないかなー。


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