たけがみたえ/作 あかね書房
2023年
![](https://aopen.site/wp-content/uploads/2023/09/51ce4c4f621111f0010a66448d1796fa.jpg)
モンゴルの そうげんを あるく もさもさの ネコ。マヌルネコです。
わたし うんどう にがて。いろんな じゅつを もってるの。
しっぽ フリフリフリフリ これは さいみんじゅつ。えものに かけたら、いっきに とびかかある! ちっ にげられた。
じぶんが ねらわれたときは、 いわのじゅつ。 でも、キツネは だいきらい!
マヌルネコは、寒さに強い。だから冬は大好き。マイナス40度だって平気。でも、夏はなんか貧相・・いえいえ、いつだってかわいいのよ!
木版画で描かれたマヌルネコが印象的な絵本。表紙も迫力ありますが、獲物にとびかかった時のド迫力のマヌル顔が見開きになったページは最高。そして、獲物を取り損ねたときの「ちっ」顔も輪をかけてステキ!こんなおちゃっぴいなマヌルネコも、キツネに会うとこわくてドキドキしてしまう。かわいい性格のねこでした。
まず背のタイトルを見て、「ああ、かわいいのね」と思って表紙を見たら、「かわいい?」と疑問に。もうこの絵本のわなにはまっていました。マヌルさんには言えませんが、あまり一般的にかわいくはないマヌルネコが、自分を自慢して紹介してくれるのが、とても面白く魅力的。自然は厳しくても、このマヌルさんなら、たくましく生き抜いていくだろうなと、楽しくなってしまいました。味のある「ねこ」本です。