『なく虫ずかん』


松岡達英/え 篠原榮太/もじ 佐藤聰明/おと 大野正男/ぶん

福音館書店 1991年

木のあいだで ないている虫は?

ミイ~ンミイ~ン シュワシュワ チッチッチッ

ミンミンゼミ クマゼミ チッチゼミ

くらやみで ないている虫は?

チンチロリン リーリリイー ピルルルル~

マツムシ スズムシ カンタン


ページをめくると、いろんな文字で虫の鳴き声が書いてあります。いったいなんの虫の声か、わかるものもあればわからないものも。そこで、次のページをめくると、その鳴き声の書いてあった場所に、その虫が描かれています。なるほど、シュワシュワないているのは、クマゼミなのね。と判明し、どんな見た目の虫かもわかります。林、川、家の周りといろんな場所にいる、いろんな虫の声。巻末には虫の声のならし方、虫の声を楽譜で表したものもあり、盛りだくさんな本です。

まだまだ暑いのですが、夜は虫の声が様々聞こえるようになりました。でも、みんないっぺんに鳴いているので、なかなか聞き分けることができません。そんな時はこの本片手に、耳をすましてみましょう。今ならインターネットで検索すれば、簡単に鳴き声を聞くことができる時代にはなりましたが、今そこで鳴いている虫がいるのならば、ぜひ生の声を聞いてください。都会の中でも、不思議とどこかで、何かの虫が鳴いているものですよね。

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