たしろちさと/作・絵 佼成出版
2018年

ぽんきちの おとうちゃんは はなびしょくにん。きょうは はなびが あがるひです。ぽんきちは おとうちゃんに にぎりめしを とどけます。
ぽんきちが あるいていくのをみた まちのひとたちが、「おや はなびだね」と ぞろぞろ ついていきます。
てらこやの みんなも、おかっぴきも、みんな ぞろぞろ ついていきます。
ぽんきちの おとうちゃんは、びっくり。
江戸っ子どうぶつたち。たぬきのぽんきち以上に、花火が待ちきれません。まだ明るいのに、勘違いしてせっかちにも、みーんながぽんきちについて行きます。寺子屋の師匠も、湯屋に入っていたみんなも、かご屋も飛脚もぞろぞろ、ぞろぞろ。ものすごい行列です。みんな本当に、花火が待ちきれないんですね。それを知ったぽんきちのお父ちゃん、ちょっと早いけど打ち上げです。ちょうどよく空も暗くなってきました。
江戸時代、庶民の楽しみだった花火。まだ色はなく、黄色い花火だけだったそうですが、それでも打ち上げ花火は大人気。この絵本のどうぶつ達のように、きっとわくわくした顔で、橋や川沿いに集まったのでしょう。花火とともに江戸の風物も楽しめる、一粒で二度おいしい絵本です。