図書館の夏


世の共通認識として、図書館とは「クーラーのきいた室内で静かに本を読む場所」なのだと思います。なので、今回はそうじゃない所をご紹介。

一番夏過酷なのは、なんといっても移動図書館でしょう。移動図書館とはBook Mobile(略してBM)、移動する図書館バスです。図書館から遠い地域を回る、本を積んだバスで、これに乗り込んで一日あちこちを回り、屋外で貸し出しする職員がいます。所定のステーションでバスを止め、本が見えるように内部や外側の扉を開け、机を設置して貸し出しします。だいたい一か所のステーションに30分くらいとどまるでしょうか。屋外です。大雨の時は中止になりますが、この活動を一年中暑い日も寒い日も、続ける大変な仕事です。あおぺんも若かりし頃、お手伝いで何回か乗ったことがありました。貴重な体験です。

次は、分室。どこの図書館にもあるものではないのですが、市民センターの中の一室に、蔵書2万冊前後(小学校の教室1個半くらい)で貸出する、小さな図書室です。あおぺんも昔3年程担当しましたが、アルバイトさんを一人つけてもらって、選書から運営まで一人で担当します。ここが!クーラーがないのです。週2回、朝から夕方までいるのですが、あおぺんの行った分室は、廊下の一角を区切ったような形で、廊下側の上半分の壁がないので、暖房はありましたが、クーラーはなく、扇風機が頼りでした。でもね、こんな34度とかじゃなかったのでね。現在の担当者は、熱中症との戦いだと思います。お客さんだって、夏は減りますよ。クーラー設置の分室もあるんですけどね(あおぺんが今担当してる所はある)。分室のある市民センターさんが、クーラーの電気代を出す訳で。なかなか普及しないようです。

三番目は、あおぺんの現在担当している貸出・返却ポイント。これはネット予約したものだけを貸出・返却するだけの場所で、本は所蔵していません。市民センター図書室のカウンターをお借りして、週3回職員が何時間か滞在します。ここもクーラーがありません。市民センターの事務室に隣接しているので、クーラーの冷気を扇風機で送ってもらい、自前のダイソンとサーキュレーターでしのぎます。先日行った日は、4時間31.4℃をキープしていました。冷凍麦茶が頼りです。

ええ、場所や勤務内容によっては、過酷な職場の図書館もありますので、図書館勤務をご希望の方は、体力を・・・。


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