富安陽子/作 たしろちさと/絵 ひさかたチャイルド
2016年
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オバケさんは、有名な料理研究家尾羽健一郎です。テンテル山に建つ築100年のスギナ屋敷に引っ越しすることにしました。オバケさんと似ている見た目で、広いキッチン、広い屋根裏部屋、そして黒くて大きい鍋があるすてきな家です。しかも格安。いろいろ付き。つまり、この家はオバケのいる家でした。
タヌキのタヌダちゃんと白いプクプクオバケに、「オバケ」とかんちがいされたオバケさん。それに加えて、この家には屋敷守のオバケがいるっていう話です。
中学年にぴったりの物語。ふと手に取って読んでみたら、大人なのに面白くて楽しんでしまいました。料理上手なオバケさんは、いろんなおいしそうなお料理も作ります。それに、フワフワオバケノシフォンくんが、とてもかわいい!人のよいオバケさんが、オバケたちに振り回されて右往左往するのも、フフフッと笑ってしまいます。
現在2作目まで出ていて、3作目はまだかなーと楽しみに待っています。富安さんは、司書として本当にありがたい作家さんで、なかなか本が少ない中学年向けの楽しい本をたくさん生み出してくれています。中学年のブックトークで困ったら、まず富安さんの棚に行くことにしています。