村上康成/作・絵 徳間書店
2001年

海にきた 男の子。 はいっておいでと タコが さそう。
こわかったら、青い貝がらをひろって きいてごらん 海の声だよ
すこしずつ 海へ 海のなかには ウミウシ、クマノミ、イソギンチャク
カワハギ サンゴ そしてタコ
ふかい海は あおがこい こんいろ
もう だいじょうぶ。と 海にかえした 青い貝がらに ヤドカリが はいっていった。
海の案内人はタコ。男の子を海にまねいて、海の楽しみを伝える。けれど、最後はタコの墨ふき。海って楽しいだろう。またおいで。
男の子は、いっさいしゃべらない。じーっと見つめて、感じている。そこへたっぷりの余白(白くないですが)をもった絵の効果があいまって、海の広さ、空の広さを感じ、にぎやかなはずの海の中でも静かに感じる。でも、たくさんの生き物がにぎやかに泳いでいる。男の子のあるはずのいろんな感情が、この余白を通して読者につたわる絵本。海のような未知の場所へ行くとドキドキしちゃう、おとなしい子に読んでほしい本です。
本好きに多いと思いますが、あおぺんもおとなしい子どもでした。特に小学校低学年までは、とてもおとなしくて、友だちとワーっと騒いだりはしませんでした。(10歳くらいからは・・ちょっと元気に。)海では、どう遊んだらいいのかよくわからなかった記憶があります。こわいし。だから、この男の子は勇気あるなーと、思います。よく、潜れたなあ。でも、それが海を楽しむってことですよね。砂山だけでも、まあ楽しめますが。