『ひまわり』


荒井真紀/文・絵 金の星社

2013年

4月~6月。ひまわりの たねを まきましょう。

ゆびで つちに あなを あけ、たねを ひとつぶ おとしたら つちを かぶせます。

やがて ふたばが でて、ほんばが でてきます。

たいようを あびて ぐんぐん のびたら、おおきな ひまわりの はなが さきます。


丁寧で美しいイラストで、ひまわりの成長の様子を、種からひまわりが枯れまた種ができるまでを描かれています。ひまわりの花が咲く前、茎の段階でもう太陽を追いかけて向きをかえていることや、葉っぱの生える向き、ひまわりの花の見た目の移り変わりなど、知らなかったことがいっぱい。

中でも圧巻なのは、実はたくさんの花が集まってできたひまわりの花、これをひとつひとつばらして並べた絵と、なった種を一粒ずつ見開きで並べて描いている絵です。とても丁寧なお仕事です。荒井さんの『あさがお』もあわせて、ぜひ夏にどうぞ。子どもの自由研究のみならず、大人の鑑賞にもおすすめするすばらしい絵本です。

かがく絵本は写真も多いですが、絵で描かれたものも多いです。中でもこの絵本は、一度見ると記憶に残ってしまう印象的な作品でした。絵本って、一般的には子どものものと思われがちですが、実に高い水準の作品が多いので、普通の大人の方たちにの目にもふれてほしいなあと思います。

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