せなけいこ/さく・え 福音館書店
1969年

よるの 9じ
こんな じかんに おきているのは だれだ?
ふくろう みみずく、くろねこ ねずみ、どろぼう
よなかは おばけの じかん
よなかに あそぶこは おばけに おなり
もはや表紙がキャラクターとして有名な、せなさんの『ねないこだれだ』。一見かわいいイラストですが、意外と中身はこわいです。夜遅くまで起きている子どもは、おばけにされてしまうのです。せなさんの絵本には、独自の厳しさも感じられます。
あおぺんは、まさにせなさんの初期作品群を読んで育った世代です。『にんじん』とか『もじゃもじゃ』の表紙は、今も記憶に残っています。そんな我々が子どもの頃、9時は、確実に寝る時間でした。眠れなかろうが布団に追いやられていました。あおぺん、寝つきの悪い子だったので、なかなかツライ思い出です。
そんなみんなが寝るべき時間に、寝ない悪い子は、おばけにされておばけの世界に連れていかれてしまうよ。という小さい子だったら、ちょっと夜がコワクなってしまう赤ちゃん絵本です。現代の子どもたちは、どういう反応をするのでしょうか。これは寝る前、夜に読んでもらわないと、正しい感想がわからないですね。明るい中ではだめなのです。