図書館とインターネット


あおぺんが図書館で働き始めた30年前、ちょうどコンピューター化が完了した時で、貸し出しはバーコードになっていました。ただ、まだインターネットの時代ではなかったので、当然蔵書の一般公開はされていませんでした。

そこから数年して、全市の図書館の蔵書が一括でわかるようになり、他館の本を予約することができるようになったのですが、まだ一日の終わりにFAXで相手館に送信し、後日送ってもらう状態でした。

現在のウィンドウズが導入され、端末で予約すればFAXはいらなくなり、そのさらに後、一般に蔵書が公開され、利用者の方々が自宅から本を予約することも可能になりました。

しかし!ここで問題です。予約はみなさん簡単にかけられますが、書棚から本を拾ってくるのは変わらす人力です。図書館によってやり方は違うと思いますが、あおぺんの図書館では、朝まず予約のある本のリストを出し、開館時間前に本を回収します。その後開館するので、だいたい夕方くらいに担当になった職員が複数人2回目の本の回収をします。つまり、予約は24時間いつでもできますが、実際本を回収するのは2回なのです。しょっ中回収には行かないのです。

世の中がどんなに便利になっても、対応するのは人間なので、どうしても追い付かない部分はあるのです。しかも、探している本が、所定の場所にないこともあります。行方不明です。大抵はご近所の棚に間違って入っているのですが、たまに小説が医学棚に入っていたりして、「なぜ?ここに!」ということもあります。ええ、ほんと大変なんです。アナログだった昔に比べて、仕事量は確実に増えています(給料増えないのに)。便利って、裏にいろんな作業を生じさせますよね・・・。


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