京極夏彦/作 町田尚子/絵 東雅夫/編
岩嵜書店
2012年
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おばあさんの いえで くらすことになった。
ふるくて、きで できていて、てんじょうは たかい。
てんじょうの ふとい はりの うえは、とても くらい。
あるひ、はりのところに かおを みた。
「みたのかい。じゃあ いるんだね。うえを みなければ いいのさ。」
田舎の古い家には、暗がりがたくさんあります。なにもなくても十分怖いのに、その暗がりからのぞく顔がある。ほんと怖いです。岩嵜書店の怪談えほんシリーズの1冊。怪談界の著名人と絵本画家がタッグを組んで、世に送り出されました。怖いです。編者の東さんは、怪談界の有名人で、やたらと怖い本ばかりプロデュースするので、注目です。ええ、あおぺん、実話系怪談がちょっと好きです。
子ども向けの怖い話といえば、子どもの頃TVの「まんがにっぽん昔話」でうっかり「耳なし芳一」を見てしまい、トラウマになったことがあります。子どもの頃は本当に怖がりでした。この怪談えほんシリーズも、トラウマ級に怖いので、小さいお子さんには見せないことをオススメします。大きいお子さん向けですね。小学校中学年以上で。
この絵本は町田さんのイラストです。つまり、怖い(すごい怖いページがある)のですが、ねこがいます。おばあさん、ねこをたくさん世話していて、表紙からどこもかしこも、必ずねこがいるという。12,3匹いるようです。ねこ好きには、更にたまらない怪談えほんです。いや、ねこたち絶対この「顔」の存在知ってるよね!