ジュディ・バレット/文 ロン・バレット/画
ふしみみさを/訳 朔北社
2009年

マクドナルドさんは、ふとっちょレンタルさんの アパートの 管理人。アパートを みがきあげる はたらきもので、1かいのすみに、おくさんと いぬと すんでいる。
へやのまえの いけがきを ばっさりきったら、はちうえに トマトがなった。そこで、アパートのいけがきを とりはらい いろんな やさいを うえた。
3かいの カッツさんが ひっこしたので、そのへやに また やさいを うえた。あいたへやに うしや ニワトリも かいはじめた。とうとう 住人は ひとりも いなくなった。
そこへ アパートのもちぬし ふとっちょレンタルさんが やちんを あつめに やってきて、ひっくりかえりそうになった。
なんということでしょう。野菜を育て始めたらおもしろくて止まらなくなった、のはわかりますが、住人はたまりません。でも、これは賃貸住宅に住んでいる大人の感想。絵本の世界は違います。なんて楽しいアパートでしょう!ということになります。
マジメ一方だったマクドナルドさん。野菜作りに目覚め、アパート中を農場にしてしまいました。野菜は元気に育ち、動物たちも幸せそう。でも、大家のレンタルさんは怒って、マクドナルドさんをクビにしてしまいます(そりゃそうだ)。野菜たちをどうしたらいいのでしょう。でも、商売人のレンタルさん、いいことをひらめき、マクドナルドさんのクビを取り消しました。
うーん、ナンセンス。でもオモシロイ。アパートの床で野菜を育て、クローゼットできのこ、お風呂場には牛がいるなんて、完全に想像の上をいっています。白黒で描かれたこのイラスト、育っていく野菜たちだけはカラーなので、絵本はだんだんカラフルになっていきます。
このバレットコンビ、他にも同じようなナンセンス絵本を出しているので、この世界観がお好きな方は、そちらもお楽しみください。