さとうわきこ/作・絵 福音館書店
1987年

ばばばあちゃんが にわに すいかのたねを うめた。
それを みていた ねこが、なんだろう?と じめんを ほると、くろいたね。
「なんだ つまらない」と また うめておいた。
それを みていた いぬが、なんだろう?と じめんを ほって、「つまらん」というと また うめた。
それをみた うさぎも、きつねも じめんを ほって 「なんだ」と また うめた。
たねは おこった。ぱちんと はじけて、ぐんぐん ぐんぐん のびた。
もりへも、ばばばあちゃんの いえのなかへも どんどん のびた。
夏はこの絵本!『すいかのたね』です。ばばばあちゃん、大事にたねをひとつぶ埋めました。ところが、何かいいものかな?と思ったいぬ、ねこ、うさぎ、きつね、あげくには埋めたことを忘れたばばばあちゃんまでが、掘り返しては「なんだ」とか「つまらん」なんて言うもんだから、言われたたねは怒り心頭。ばばばあちゃんに売られたケンカを買い、ぐんぐん伸び始め、あたり一帯、悪態をつくすいか畑になります。ま、うるさくても、すいかは美味しい果物です。
ぜひとも音読してほしい絵本です。あおぺん、夏は必ずおはなし会で読んできました。「なーんだ」をいかにもつまらなそうに繰り返し、たねが怒ったら一気呵成に読み進めます。そうですね、読むのに熱量のいる絵本かもしれません。決してかんだりしないように、練習も何回か必要です。夏なのにエネルギー消耗します。でも、それ以上におもしろい本です。
読み聞かせの際には、必要以上の感情は入れずに読む。というお約束もあるのですが(あくまで主役は本であり、読み手は主役ではないので)、どうしても何かをのせて読みたい本というものはあるのです。みなさま、この絵本どう読みますか?