マック・バーネット/文 ブライアン・ビックス/絵
椎名かおる/訳 あすなろ書房
2017年

アパートの 1かいに すんでる おとこのこ。うえから おとが きこえます。
2かいでは オペラかしゅが れんしゅうちゅう。うえから おとが きこえます。
ねむい あかちゃんの おしゃべり。
ここは、10階建てのアパート。夜なのに色んな音が聞こえてきます。1階にいるのは、ベッドに入った男の子。「ららら~」という音がなんの音か気になります。読者はページをめくり、2階の部屋へ。そこにいるのは、オペラ歌手。でも、「ぱっぷ ぷぷぷ」という音が気になります。さらに読者は3階へ。という具合に、各階「ハウッハウッ」とか「ゴーゴー」とか様々な音が聞こえてきます。最上界にいるのは、がんこじいさん。当然うるさくて怒ってます。
共同住居の騒音問題といえば、マイナスなイメージですが、この絵本の中では、ちょっとゆかいな騒音です。ページをめくる毎に、次の音はいったい何?と考えて、さらにめくるとなるほどね!という正解が現れます。アパートをどんどん上に上がっていくという、アイデアが生きています。おはなし会むきの絵本でもあります。
外国の絵本と日本の絵本は、ちょっと発想が違うなという印象を持つことがあります。なじみ深いものを求めてか、日本の絵本を借りる方が多いのですが、ぜひ外国絵本の棚もいろいろ物色してみてください。読んでみると、おもしろいものが多いですよ。まあ、そもそも版権を買ってわざわざ翻訳する訳なので、すでに一回振るいにかけられているのですが。
アパートもので、おもしろい本があるので、後日そちらもご紹介します。