『おだんごころころ』


中脇初枝/再話 MICAO/絵 偕成社

2022年

むかし、むすめが おだんごを もって、やまへ しばかりに いきました。

おだんごを たべようとすると、おだんごが ころころ ころがって しまいました。

むすめが おいかけて いくと おにのいえが あって、おだんごを つくれと  いわれました。

おにたちは それで かくと、いくらでも ものがふえる おにのおたまを もっていて、むすめに そのおたまを わたしました。


むすめは、だんごで腹いっぱいの鬼たちが眠ったすきに逃げ出し、川を舟で渡ります。そこへ来た鬼たちが、川の水を飲んだところで、おにのおたまを使い逃げ切るというお話しです。絵は刺繍で作られた絵本で、四万十川上流で伝えられる昔話だそうです。

以前紹介した『だごだごころころ』という昔話をちょっとシンプルにしたようなバージョンの昔話です。昔話は、同じようなストーリーが地域によってちょっとずつ変化していることがあります。この『おだんごころころ』は、主人公が女の子というところが珍しいです。お姫さまが出たりすることはありますが、日本の昔話はお年寄りか男の子が主人公のパターンが多いような気がします。(この偕成社の絵本シリーズは、世界の女の子が主人公の昔話絵本です。)

最近のジェンダー平等の観点から作られたのかなと思うのですが、この絵本の鬼は男ばかりではなく女の鬼(あまり見たことない!)もいます。それにそもそも、女の子が柴刈りに行くんですね。木の枝を切るのではなく、木の枝を拾う方の柴刈りなら女の子でもできますもんね。でも、実際女性が昔話で活躍することは少なく、おばあさんが多いのはなぜなんだろう。うーん。調べてみるべきでしょうか。

こういう絵本も出版されるようになってきた!のです。でも、このおかっぱの女の子いくつの設定なのでしょう?しっかり一人暮らししていますが。

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