棚移動・図書室編


あおぺんは、時々小さな図書室での仕事にあたる日があります。約2万冊の蔵書で、学校の教室1つくらいでしょうか。昔からある図書室なので、結構古い本も存在しています。靴でそのまま入る場所なので、どうしてもチリやほこりが多いらしく、そこに湿気が加わると、本が傷みます。

昨年度、何か月かかけて児童書の部分に手をいれました。外国の物語は最近あまり借りられないせいか、特に痛みが多く、子どもに手にとられないくらいボロイ本を片っ端から抜きました。減った分は、大きな図書館の書庫の本を少し融通し、定番物は新しく買い替えました。それでも、棚にだいぶ空きができたので、最後の仕上げは棚の移動です。

後ろに本を詰めていくことにし、まず本を取り出し、棚を水拭きします。これが大変。十年以上、棚板の掃除などできていなかったので、棚板の後ろはほこりがこびりつき、力をいれてこすります。すぐ、ウェットティッシュが真っ黒になります。開館中なので、雑巾バケツを使うわけにもいきません。で、乾かしている間に、次の棚の本を取り出し、書架の上に積み、水拭きするという手順で、少しずつ棚の本を移動していきました。

うーん、書いてて腕が重くなってきました。最初に棚から抜いた傷んだ本は、状態が悪いので、大部分除籍しましたが、本館で所蔵のない古い資料は残す必要があり、汚れの部分に軽くやすりをかけてキレイにし、本館の書庫に配架しました。こんなことをチマチマやって、結局半年以上かかりました。

地味だし、汚れるし(手がボロボロ。途中から手袋しました)、腕は疲労するし、なかなかはかどらないし。でも、こんな仕事の積み重ねで、実は図書館が維持されているのです。どこも、表面に見える働きは氷山の一角で、背後にはいろんな努力があるのが、仕事というものなんでしょうね。

注〉ちなみに、大きなちゃんとした図書館は、空調などもちゃんとしてるので、そんなに本が汚くなることはありません。あおぺんの図書室は、本当に古いところで、しかも古い本が不幸にもこうだったということです。新しい本はキレイですよ!


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