『みけねこキャラコ』


どいかや/作・絵 偕成社

1998年

キャラコは しろくろねこに みえますが、みけねこ です。

左手をあげると、ちゃいろい ぶちが あるのです。

かくれた ちゃいろが ふまんの キャラコは、ちゃいろを ふやすことに しました。

ちゃいろの かみを はりつけたり、ちゃいろの えのぐを ぬったり。

でも、すぐ なくなって しまいます。


キャラコのお母さんもお姉ちゃんも三毛ねこ。でもキャラコは一見白黒ねこにしか見えないのが不満でした。だから、ちゃんと三毛ねこですよ、と知らせるために、みんなに挨拶をするたびに左手をあげて茶色いぶちを見せていました。そんなキャラコにアドバイスしてくれたのが、黒ねこのおばあさん。「大人になれば模様なんて変わってくるんだよ」そこで、キャラコは茶色いぶちが大きくなるように、大切にすることにしました。

黒ねこばあさん、自分は昔白黒ねこだったのに、今は黒ねこなんだって言っています。でも、黒ねこばあさんより長生きしたねこはいないので、本当かどうかわからないという。なんて、おちゃめなおばあさん。やー、白黒ねこの白がなくなっちゃったら大変ですよ!あおぺん宅のなぁなは、おばあちゃんになっても、絶対白黒です!

うちの初代ねこは、三毛でした。三毛はちょっと、プライドが高そうです。三毛って、薄い三毛・ハッキリ三毛・まじり三毛といろいろタイプがいますが、うちのこは、ハッキリ三毛でした。よく「きれいな白と黒と茶色だねー」と褒めたものです。キャラコも、三色あるってことが大事なんですね。きっと、三毛のプライドって、女の子ばっかりだってことと関係してるんでしょう。茶色、大きくなるといいね、キャラコ。

, ,

コメントを残す