さとうわきこ/さく・え 福音館書店
1984年

あめが ずっと つづいていた。 ばばばあちゃんが そらに もんくを いうと、もっと あめが ふってきた。にわが かわのように なった。
おこった ばばばあちゃんは、ストーブで まきを どんどん もした。だんろで、いらないものも どんどん もした。そこに こしょうと、とうがらしの たばを ほうりこんだ。
ばばばあちゃんの うちの えんとつからは、からい けむりが もくもく でて、そらいちめんに ひろがった。
からーいけむりは、雲の上にも広がって、雷たちと、雲はくしゃみが止まらなくなって、ひゅーっと、みんな落っこちてきて、ばばばあちゃんにしかられた。とにかく、ばばばあちゃんは威勢がよい。庭が海のようになっても、とにかくぼんぼん色々燃やして、煙突からモクモク出た煙といったら、横長見開きのページを使って、逆さ富士のように雲に広がった。これが、とうがらしの煙だからたまらない。ばばばあちゃんのような女性を怒らせては、いけません。
ばばばあちゃん絵本は、読み聞かせの定番です。この『あめふり』は当然6月の必須絵本。この時期のおはなし会に当たって、まだ誰も読んでいなければ必ず読みます。ばばばあちゃんの家のこいぬとこねこが、おろおろする様子とばばばあちゃんの断固とした様子を、気持ちを込めながら読みます。途中、雷や雲が落ちてくる所は、絵本を縦にして読まなければなりません。練習が必要です。でも、子ども達は、ばばばあちゃんが大好きです。
一番最初におはなし会で読んだ時、聞いていた子どもが「ばばばあちゃんじゃなくて、ばばばばあちゃんだよー」と抗議してきました。内心「え、まさか」と思いながら、絵本を見て「いいえ、ばばばあちゃんです!」と言いました。「ば」が多いんですよね!季節によってシリーズ色々出ていますので、お好みのばばばあちゃんを見つけてください。夏にお気に入りをもう一冊紹介します!