スティーヴン・ディヴィーズ/文 クリストファー・コー/絵
福本友美子/訳 ほるぷ出版
2014年

西アフリカの ちいさなむら。ペンダという おんなのこの おとうさんは、ヒツジのむれを やまの くさちへ つれていっています。
あるひ、ペンダが おとうさんの ところに ミルクを とどけることになりました。
大きな おわんに ウシのおちちを たっぷり しぼり、おわんを あたまにのせると、ゆっくり そうっと あるきます。
すなだらけのさきゅうを とおって、おまつりのなかを ぬけて、ふねにのって 川を わたって、キリンの となりを あるいて、山を のぼります。
ペンダがお父さんのところに無事着いて、ミルクを渡そうとしたその時!なんとマンゴーが落ちてきました。さあ、お父さんはどうするのでしょうか?イギリス人の作家2人が、アフリカの西ニジェールのお話しを色彩豊かな絵本にしました。
頭にミルクのおわんをのせて、遠くまで歩いていくなんて、とうてい無理!と最初はハラハラしますが、途中から仮面をかぶったお祭りの様子や、舟、キリン、と楽しい風景が描かれていることから、ハラハラはなくなり、なんだか楽しくなってきます。雨の良く降る季節、ペンダのお父さんは、羊たちを山の草地へつれていって世話をしているので、その間ペンダは、あまりお父さんに会えません。そこで、ミルク運びを志願したのです。そんなペンダの大好きなお父さんですから、たとえミルクがこぼれてしまっても、娘をがっかりさせたりはしません。
アフリカの人は、遠い道をもくもくとよく歩くなあという印象があります。でも、日本人も昔は歩くしかなかったわけで、そう考えると、現代人は歩かなさすぎるのかもしれません。ペンダの住む地方は、歩くにはとっても楽しそうです。途中にキリンが15頭もいるんですから!とにかく、楽しそうな色彩あふれる絵本ですよ。あ、そもそもお椀ではなく、蓋つきの入れ物はなかったのかな?なんて言っちゃあ、いけないんでしょうねぇ。