ステファニー・ブレイク/作 ふしみみさを/訳 あすなろ書房
2011年

うさぎのこが いうことばは たったひとつ。
うんちっち
おかあさんが 「おきなさい」 といっても、おとうさんが 「ほうれんそう おたべ」 といっても
うんちっち
オオカミが 「ぼうやを たべても いいかい?」 といっても
うんちっち
ぺろりと うさぎのこを たべた オオカミが しゃべると、 くちから でたことばは
うんちっち
オオカミは ぐあいが わるく なりました。
オオカミを診察にきたお医者さんは、うさぎのこのお父さん。オオカミの口から出る「うんちっち」の言葉に、うちの子を食べたね!と見破り、お腹からうさぎのこを救出します。それを機に、うさぎのこは普通にコトバをしゃべるようになりました。――と思いきや、今度は・・・という実に子どもらしいストーリーです。子どもって、おそろしいですね。フランスで出版されたこの絵本の原題は、”Caca boudin“。これを『うんちっち』という、日本語に訳すときは、いろいろ考えるんだろうなーと思うと、楽しいです。
カラフルな色に、しっかりとした太い線で描かれたこの絵本は、遠目からもはっきりと見えます。内容といい、絵といい、実におはなし会向きです。家でも・・と思いましたが、お子さんによっては、真似してしばらく、「うんちっち」ばっかり言うようにならないとも限りませんね。ちょっとおすすめするのは、危険でしょうか?
あ、このうさぎのこ、シモン君っていうのですが、他に2冊の本が出ています。『うんちっち』が青。『あっ、オオカミだ!』が赤。『ちびっちっち』が黄色です。2005年にPHP研究所から最初に出版されていたのですが、版権がきれたのか、その後あすなろ書房に移っています。