クェンティン・ブレイク/作 さかいきみこ/訳 小峰書店
2001年

ジュポンはかせは、まいあさ おなじことをして、おんしつに はいると、10わのインコに おなじ あいさつをする。
おなじことの くりかえしに、インコは もうあきあき。
おんしつの ガラスの あなから にげだした。
つぎのあさ、はかせは インコたちを さがして いえじゅう ぐるぐる。
博士は、どうやらきっちりした紳士で、毎朝のルーティーンが決まっているようです。大好きなインコに対するあいさつも、毎朝同じ。そこで、博士をからかってやろうと、インコたちは、家じゅうのあちこちに隠れます。博士はいなくなったインコを探して、台所、寝室、屋根裏、屋根の上へ。インコは、どこにもいません。でも実は、それぞれの場所に、少しずつインコが隠れています。博士は十か所探し回るのですが、1羽から10羽までちょっとずつ数が増えていくので、探し絵の要素もあります。ぐったりした博士は、翌朝ヨレヨレながらも、毎朝のルーティーンをくりかえし、温室へ。そこに10羽そろったインコを見た博士は、ほっと一言。いつもの言葉を発します。かわらないなーとインコたちは、トホホ。どうやらまた、脱走を企てそうです。
クェンティン・ブレイクは、イギリス人。ユニークな絵で、ユニークな絵本を描いています。『チョコレート工場の秘密』のロアルド・ダールの作品にも、よく挿絵を描いています。個性的な絵で、見ただけで多分ユニークな作品なんだなということが伝わる絵です。この『10わのインコどこいった!』は、近い距離で見てほしい絵本なので、ちょっと大人数のおはなし会には難しいですが、おうちで楽しく読んでください。