『ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ』


マーガレット・ワイズ・ブラウン 坪井郁美/ぶん

 林明子/え ペンギン社

1984年

でんわが なって、おばあちゃんの いえに ひとりで いくことに なりました。

いえの まえの みちを まっすぐ まっすぐ。いなかみちも まっすぐ まっすぐ。

かわが あっても まっすぐ まっすぐ。おかが あっても まっすぐ まっすぐ。

これは、こわいものかな?


男の子は、3,4歳くらいでしょうか。おばあちゃんのうちまで、いらっしゃいという電話をうけます。ぼくの住んでいる家は、どうやらおしゃれな街の中。外はレンガ敷の道があります。まっすぐ歩いていくと、田舎道。草原の中をまっすぐ土の道があります。花を見てもこわいものかなと考えながらも、自分でいいにおいがするから大丈夫、おばあちゃんにあげようとつんでいきます。

でも、子どもにとって「まっすぐ」とは本当にまっすぐのこと。途中、道をはずれてとにかくまっすぐ進んでいきます。きっと、大人としては、一本道をとにかく歩いてくれば着きますよ、ということだったと思うのですが、ぼくは小川を越え、丘を越え、馬小屋も犬小屋も通り、進みます。たどりついたのは、バラの花の這うすてきなおばあちゃんの家。おいしいケーキをいただきます。

男の子は、最初はどきどきしながらも、途中からは自信をもって進んでいっているように感じられます。この年齢の子にとっては、本当に大冒険です。今の時代では、子どものひとり歩きは危なくてさせられませんが、きっととても大きな体験なのでしょう。せめて、絵本の中でぼくと一緒に追体験してほしいものです。あおぺんの子どもの頃は、こんな時代でした。4歳でひとりで幼稚園に歩いて通っていました。あの頃のどきどき感をすごく思い出します。こういう体験は一生忘れない思い出です。


コメントを残す