スーザン・メドー/さく・え ひがしはるみ/やく フレーベル館
1996年

きのう、こぶたちゃんが がっこうへ いかなかったのには わけがあった。
「めちゃくちゃな スクールバスに のらずに、ちがう バスに のったら、へんなところに いっちゃって、もりを とおって いえに かえることにしたの。
そしたら、オオカミにつかまって、スープにされそうになったわけ。
そこで、じのよめない オオカミのために スープのつくるりかたを よんであげたの。 しんせつに」
このこぶたちゃん、実に弁が立ちます。誰の言うことも聞かず、ぺらぺらと自分を正当化します。そもそも、自分の乗るべきスクールバスに乗らなきゃいけないし、一人で森に行ってもいけないのです。お父さんももうお手上げ。でも、その口達者なところが役に立ちました。オオカミは、罠のある畑に野菜をとりに行かされたり、悪魔の崖の下に行かされたり、あげくにカイカイグサをつまされシャツの中に入れさせられました。そこで、こぶたちゃんの「コブタカタブラ」の呪文の出番。こぶたちゃんは、無事オオカミに家から放り出されました。でも、そもそもオオカミが、料理の本だと思っていたのは、車の本なんです。やっぱり、オオカミはさんざんな目にあうんですねー。
もしかしたら、この本はお子さんより、親御さんの方が楽しめるかもしれません。ちょっと口の達者な小さな女の子のご両親、おもしろい絵本ですよ。
絵本の後ろの方には、作者紹介などがあるのですが、この絵本はここもユーモアたっぷり。作者のメドーさんは、美しい上にノーベル文学賞などを取り、お子さんが23人もいるそうです。うーん、ここにも口からでまかせ盛りだくさん。隅から隅まで楽しめる絵本です。