竹林亜紀/さく 河本祥子/え 福音館書店
1981年

まちで にんきの マフィンおばさんの ぱんやには、アノダッテという てつだいの おとこのこが いました。
あるよる、アノダッテは、そーっと ちかしつに おりると、エプロンをして ぱんを つくりはじめました。
みんなが いっぱい たべられるように、だいのうえには しろい こなのやま。バター、ミルク、たまご、マフィンおばさん とくせいの おまじないの こなを たっぷり。
こねて、かざって、かまどに おしこむと、アノダッテは ねむってしまいました。
どっしーん
かまどから ぱんが どんどん あふれてきました。どんどん、どんどん。
おいしいパンが、家いっぱいにふくらんでいたら。もう、この光景だけで幸せいっぱいです。しかも、それがおいしいマフィンおばさんのパン。たまりません。もとはアノダッテの失敗なのですが、マフィンおばさんも町のみんなも、おいしいパンをたくさん食べて幸せいっぱい。めでたしめでたしです。
あおぺんが幼稚園児の頃読んだ絵本で、おじさんが移動式の大きなカートにいろんな形のパンを積んでやってくる話がありました。ものすごくうらやましくて、記憶に刻まれているのですが、なんという本だったかは未だにつきとめていません。その頃はまだ、パン屋さんがあちこちにある時代ではなく、身近にあるのは食パンとクリームパンくらいなものだったので、なんかそういう憧れがあったのだろうなーと思います。だから、きっとパンの本に弱いんだなー。おいしいものって、しあわせの元ですね。