たかどのほうこ/さく 福音館書店
1989年

ながいかみが じまんの ともだちに、みじかい おかっぱの まあちゃんが いいました。
「なーんだ、あたしなんかね、もっと ずっとずっとずっと のばすんだから」
「へえ、どれくらい?」
「はしのうえから おさげを たらして さかなが つれるくらいなのよ。
のりまきみたいに くるまれば そとにだって ねられるの。」
「あらうのが たいへんじゃない?」
「へっちゃらよお、おっもしろいもんよ!」
女の子は長い髪にあこがれることがあります。ただ、このまあちゃんの想像する長い髪は、お姫様のような髪ではありません。おさげで牛をつかまえたり、洗濯物を干したり、洗った髪の毛をゆすぐ時は、川のそばに寝そべって髪をゆらーりとこんぶのように流すのです。とっても楽しそうなまあちゃんの髪に、長い髪が自慢のお友達も最後はうっとりしてしまいます。あおぺんも子どもの頃は、いろんな想像をして遊んだものですが、まあちゃんには到底かないません。おはなし会でもとても楽しめますが、おうちで親子で読んで、もし髪が長かったらをもっともっと考えて遊ぶのも楽しそうです。想像力はとても大切だと思うのです。
ちなみに、『まあちゃんのすてきなエプロン』『まあちゃんのまほう』とあと2冊のおはなしがありますが、まあちゃんは相変わらずおかっぱなので、きっと髪が短いのがホントはお気に入りなんじゃないかなと思います。