角野栄子/文 市川里美/絵 偕成社
1997年

おばあさんが しんだので、おじいさんは ひとりぽっちに なってしまいました。
おじいさんは なにをするげんきも ありませんでした。
あるあさ、おじいさんは つぶやきました。
「おばあさんがつくってくれた おだんごスープがのみたいなあ」
だいどころのたなには おなべが5つ、ならんでいました。
「わしも おだんごスープ つくってみようかな。つくるとき、おばあさんは うたをうたってたな。」
ぐらぐらおゆに おにくのおだんご まるめて ぽとん、さいごに しおとバターとこしょうを少々
「できたぞ、おだんごスープ」
すると ねずみが3びき やってきました。
「あー、いいにおい」
おじいさんは、おばあさんのスープの歌を少しずつ思い出しながら何回かおだんごスープを作ります。そしてその度に、スープのご相伴にあずかる動物たちが増えていき、スープ作りのおなべも大きくなっていきます。そして、最後の一番大きなおなべを使ったスープを食べるころには、スープも完成、おじいさんの気持ちもいやされた上に、たくさんの子ども達もやってきます。
さすが、角野栄子さん。とてもよくできたくり返しの物語で、読んでいるこちらも同じようにいやされていきます。できればおはなし会で読みたいのですが、ちょっと長くなってしまい、読み聞かせにふなれな子には難しいかもしれません。小学生くらいになれば、きちんと聞いてくれるかなぁ。お年寄りにもいいかもしれませんね。