『わたしのおかあさんは世界一びじん』


ベッキー・ライアー/ぶん ルース・ガネット/え 

光吉郁子/やく 大日本図書

1985年 2010年新装版

6さいの ワーリャは、なつの さいごの とりいれのひ、こむぎばたけで うっかりねむって しまい、はたけしごとを していた おかあさんと はぐれて しまいました。

なきじゃくる ワーリャに、おとなたちが「なまえは なんて いうの?おかあさんの なまえは?」とききました。

でも、ワーリャは かなしくて、こえも でません。やっと いえたのは、「わたしの おかあさんは 世界一 びじん!」でした。

そんちょうさんが、むらじゅうの びじんの おかあさんを あつめます。

でも、そのなかに おかあさんは いません。

「おかあさん!」


はじめてこの本を読んだ時、とてもゆかいな気持ちになりました。今回改めて読み返してみると、ウクライナの物語でした。今現在、ウクライナはロシアの侵攻により苦しんでいますが、そこにはこんな人々の生活があったのでしょう。

お母さんが見つかった時、村長さんがウクライナの有名なことわざを言います。「きれいだから、すきなのじゃない。すきだからこそ、きれいにみえるのだ!」なぜならワーリャのお母さんは個性的な顔立ちなのです。お母さんを見る子どもの目は、いつも愛情があふれているのでしょう。最後にワーリャは言います。「女の人たちの なかには、ママより きれいな人だって いるかもしれないけれど、あたしには やっぱり、ママが 世界一 びじん!」純粋にこんな愛をくれる子ども時代を大切にしたいですね。

ちなみにイラストを描いているガネットは、『エルマーとりゅう』の挿絵も描いているのですが、この本では、実に丁寧にイラストを描きつつも、とても人間味あるれるお母さんが描かれていて、そこがまた愉快なところでもあります。


コメントを残す